賃貸Q&A

1.敷金と礼金ってなんですか?

敷金とは借主が大家さんに預けるお金です。消えない傷や汚れを付けた場合、修繕費の一部として敷金を充当します。
破損・汚損がないまま退去する際は、契約書に特別な記載がない限り敷金は返金されます。
また、礼金は、大家さんへのお礼金です。大家さんへの感謝の気持ちをカタチにした慣例です。
お礼なので借主さんへは戻ってくることはありません。

2.「新築」の基準はなんですか?

「新築」と表示できるのは、完成後1年未満で、かつ、未入居のものに限ります。
完成後1年を経過している建物は、たとえ未入居であっても「新築」とはいえません。

3.定期借家とはなんですか?

平成12年3月1日に施行された新たな賃貸借契約の形態です。 通常の普通賃貸借と違い、更新契約ができません。
期間満了により必ず契約が終了するものです。分譲賃貸マンションや一戸建てなど貸主が戻り、再使用する建物に多くみられます。
もちろん、貸主・借主の双方が希望する場合は、更新ではなく「再契約」をすることが可能です。

4.徒歩10分の表示は実際に歩くと何分ですか?

交通などの項目に記載されている最寄り駅迄の所要時間の表示は不動産広告上、80メートルを1分として計算しています。
ただし、実際の信号待ち時間などは考慮に入れていませんので、現地へ赴いて自分の目で確かめるのが一番です。

5.設備が壊れたらどうすればよいですか?

エアコン・給湯器など普通に使用していても壊れることがあります。そんな時は、契約時に説明を受けた連絡先に報告しましょう。
入居者の使用方法などに問題がなければ、大家様が費用負担することになります。
ご自分で修理業者に頼んで、後で大家様に請求しても負担してもらえない場合がありますので注意を要します。

6.期間内の解約はできますか?

契約期間内に、転勤などで退室することになった場合、あらかじめ退去通知をご記入いただくことになります。
物件により予告期間はちがいますが、1~2ヶ月前がほとんどです。家賃は月割り、日割家賃で計算されることになります。

7.退去時に敷金は全額戻ってきますか?

ハウスクリーニング代を差し引いた額が返金されるのが一般的です。
ただし、故意・過失にもとづく損傷や、通常でない使用による損耗があった場合には、その修復代金が敷金から差し引かれます。
通常の使用、または経年変化において発生した損傷や損耗、摩耗、などは負担する必要はありません。
どこからどこまでが借りる側の負担になるかは、不動産業者が契約時に説明することになっておりますので、しっかり確認しておきましょう。

8.原状回復とはなんですか?

基本的には、借主が退去時に次の措置を講じることです。

●設置したものを取り除きます。
●壊したものを修理します。

とはいうものの、契約時に入居期間中何が起こるかを予測することは不可能です。
また、基本的な考え方とは別に特約で様々な取り決めがある場合もあります。
というわけで、原状回復の度合いをどのように解釈するかということを契約書等で最初にしっかりと確認しておくことが大切になります。